堅実女子のお悩みに、弁護士・柳原桑子先生が答える本連載。今回の相談者は原田菜々子さん(仮名・38歳・公務員)です。
「今、15歳年下の男性と交際しています。彼とは大学の先輩と後輩の関係で、行きつけのバーで隣り合わせになったことが縁で交際を開始しました。最初、私のことを年上だと思っていたようですが、ここまで上だとは考えていなかったみたいですが、向うから告白されて付き合うことにしました。
今、交際6か月なのですが、私達はワリカンでデートすることが多いです。彼の方が年収が少ないし、私が払ってもいいと思っていたこともあるのですが、ワリカンの方が対等でいいと1円単位まで割っています。たまに私の方が多く出したりもしています。
最初はきちんと払ってくれていたのですが、最近は“あとでおろしてから返す”と言ったきり、しらばっくれられることが増えました。私がおごるのであれば、気持ちよく払うし、その恩を彼も感じてくれるからいいんです。
でも“ワリカン”と言ったのに、支払わないというのは私ばかりが損していると思います。彼にそのことを言おうと思いましたが、嫌われたくないという気持ちもあるのです。今、この相談にあたり、冷静に考えてみたのですが、映画代やドリンク代を10回は立て替えているかもしれません。
デート代のほかにも共通の友人を集めて、ウチでホームパーティーをしたときの会費、彼の親へのプレゼント代の半額などを、のらくらとかわされてしまっています。最近では“そんなお金、払ったっけ?”とすっとぼけられることも増えました。付き合って分かったのですが、彼はお金にホントにルーズな人でした。給料日前になるとお金がなくなっているのには驚きです。貯金もしていないと思います。
お伺いしたいのは、こういったお金を払わせるのはどうすればいいのかということです。 強く言う時に、法的根拠があれば教えてほしいのです」
弁護士・柳原桑子先生のアンサーは……!?